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11月30日にサムサラの第3四半期決算が発表されました。
決算内容はよく、決算発表後株価は大きく上昇しました。
以前よりじっちゃまがいい決算を続けている会社と話されていたこともあり、気になる銘柄でした。
チャートもいい感じになってきたしどのような会社なのか?
流行りのAIにも関連している会社。
何やら新しいタイプの会社のようですが一体何をしているのか?
ということで今回は業績も絶好調のサムサラについて調べてみました。
当記事は個人的に情報をまとめた素人の銘柄研究記事です。内容は正確なものを心がけて作成していますが、その内容を保証するものではありません。また当記事は当該銘柄への投資を勧めるものでもありません。投資判断についてはご自身で調べた内容をもとにご判断ください。当記事内容をもとに投資判断されませんようにお願いいたします。
サムサラのチャート

上のチャートはサムサラの週足チャートです。
サムサラは2021年12月15日にニューヨーク証券取引所に上場しました。
上場以後で初めての大きいカップウィズハンドルを形成し、ちょうど抜けてきたようなチャートです。
好決算の後、出来高を伴い大きく値を伸ばしました。上場来の新高値圏に入っています。
現在は一旦上昇が止まって、上昇するも戻されてで上髭を作っています。
この3週間の終値は狭いレンジに収まっています。
- IPO後で初の大きなカップウィズハンドルを形成
サムサラとは何の会社?

会社名はsamsara 、ティッカーシンボルはIOTです。
2015年に創業したばかりのまだ若い会社です。その後2021年にNYSEに上場しました。
現場での業務にセンサーやデバイスを使い情報を取得分析できるようにすることで、効率化や安全性を高めたり、業務上の問題解決するのを手助けする会社です。
まさにIOTを用いたソリューションを提供しています。
サムサラはもともとはトラックなどにセンサーや機器を取り付けて、そのデータを可視化、分析から業務効率の改善などを手助けする会社でした。
現在はさらにその範囲も内容も拡大していっています。
輸送、小売、建設、物流、公益事業、政府、医療、教育、製造、食品など幅広い業種との取引があります。
また小規模の会社から大企業、政府まで幅広く取引されています。
収集したデータを元にAIなどを駆使して改善を促します。危険運転などを検知ドライバーに警告を発するなど、業務の安全性の向上にも寄与します。
他にも現場でのワークフローを示したり、業務を安全に行うための教育をビデオで提供したりしています。
今まで手に入らなかったきめ細かなデータが手に入るようになり、さらにAIによる分析も加わり業務の改善に役立っています。
今までになかった分野でデジタル化を後押しする先駆け的な会社の一つです。
・サムサラ web site https://www.samsara.com
- 新しい技術で幅広い分野にデジタル化、IOTを組み込み業務の改善を支援
世界の物理的な業務の安全性、効率性、持続可能性を向上させることです。
業績について
【売上高の推移】

【EPSの推移】

売上高(100万ドル単位) | EPS(ドル) | |
2022年Q1 | 142.65 | -0.05 |
2022年Q2 | 153.52 | -0.04 |
2022年Q3 | 169.8 | -0.02 |
2022年Q4 | 186.58 | -0.02 |
2023年Q1 | 204.32 | -0.02 |
2023年Q2 | 219.26 | 0.01 |
2023年Q3 | 237.53 | 0.04 |
毎期高い売上高成長を示しています。前年同期比の成長率も少しづつ鈍化はしているものの40%以上を維持しています。
EPSは今年に入って、2023年の2Qについに利益が出るようになりました。

売上高(100万ドル単位) | EPS(ドル) | |
2021年1月 | 249.91 | -0.42 |
2022年1月 | 428.35 | -0.23 |
2023年1月 | 652.54 | -0.13 |
EPSはマイナスですが、いよいよ黒字化になりそうです。
- 高い成長率で成長を続けている企業
サムサラは主にサービスをサブスクリプション契約することにより売り上げをあげています。
顧客はさまざまなサービスの中から必要なサービスを選んでサブスクします。
一旦サブスクが始まると、さらに他のサービスのサブスクにも繋がりやすいようです。
中でもサムサラが重要な業績の指標としているのは10万ドル以上のARRの大口顧客の数です。
全体のARRの半分近くはARR10万ドル以上の大口顧客が占めています。
この第3四半期の決算報告では大口顧客数は+49%の1663でした。
以下はARRの推移と、ARR10万ドル以上の顧客数の推移です。
その数は2021年から比べて2023年に約3倍と大きく伸びているのがわかります。

ARR(顧客数) | ARR(千ドル単位) | |
2021年1月 | 452 | 341,198 |
2022年1月 | 806 | 558,113 |
2023年1月 | 1237 | 795,053 |
- ARRは順調に増加している。
ARRとはannual recurring revenue 『年間経常利益』とも呼ばれ、毎年継続的に入ってくる収入のこと。サブスクなどの収入が含まれます。
サムサラのここが新しい!

サムサラは今までデジタルがリーチしてこなかった物流の現場や、物理的な現場をデジタル化しているのが新しいところだと思います。
新しい機器やセンサー、AIといったものを活用して今までなかった分野でのデジタル化が進みつつあります。
今までデータで表せなかったものがデータになり活用されています。
危険な運転を検知してアラートを出すことや、ワークフローをリアルタイムに案内したり。
また集められた膨大なデータはAIによって解析されて、さらに洗練された提案を可能にします。
- 今までになかった分野へAIも含め新しい技術でデジタル化を提供している。
創業者は2人、 Sanjit Biswas,John Bicket
サムサラの創業者はSanjit BiswasとJohn Bicket の二人です。
彼らはMITで大学院生として出会います。
二人は『Meraki』というスタートアップ企業を作り、2012年にシスコシステムズに12億ドルで売却した経験を持ちます。
その後、2015年にサムサラを創業しました。
株に需要はあるか?
直近で3週間連続で大きい出来高がありました。
リーダー企業の特徴はあるか?
IBDの RSレーティングで97を示しており、同グループ内でもトップクラスの評価です。
大きい出来高を伴い、大きく上昇しており、リーダー候補銘柄です。
機関の保有について
マーケットスミスの四半期ごとの機関投資家の保有データ(ラグがあります)を見ると、毎期の増加傾向が見て取れます。
サムサラの今後について
物理的なオペーレーションの現場というのは、世界のGDPの40%を占めるとも言われています。
今後、その部分にデジタル化の波が来るなら、サムサラはその波に乗ることで大きく飛躍が期待できます。
つまりマーケットは大きいということです。
今四半期のカンファレンスコールで創業8年目で一つの目標である10億ドルのARRを達成したとの発表がありました。
しかし、これはまだ世界のデジタル化に向けた小さな通過点でしかないとしています。
つまりまだ道のりは初期段階だということです。
現在サムサラのオフィスはサンフランシスコ、アトランタ、メキシコ、ロンドン、パリ、アムステルダム、ミュンヘン、ワルシャワ、台湾(システム関連)にあります。
北米、カナダ、メキシコ、西ヨーロッパに注力していて、今後の成長が期待されます。
- 眼前のマーケットは大きく、まだ世界のデジタル化は初期段階
まとめ
ということでサムサラについてみてきました。
新しい技術により、今までになかった分野での業務への変化が起こっています。
またマーケットは大きく、今は成長の初期にあるように思います。
今後の懸念として、ヨーロッパや台湾での紛争が起こった場合の影響がどうか、経済のハードランディングによる企業の投資が縮小した場合はどうかなど気になる点もあります。
ですが、今後大きく展開していきそうな将来性のある会社の一つのように感じました。
今後も注目していきたい銘柄の一つです。
・幅広く新しい分野でデジタル化を進めている企業。
・マーケットは大きい。
・世界のデジタル化は初期の段階
・今後も成長していけるかどうか注視したい銘柄の一つ
