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【最新】マーケットスミスがマーケットサージに改名!待望の新機能とその使い方を解説!

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2024年3月4日、Market Smith(マーケットスミス)がMarket Surge(マーケットサージ) と名称を変え、新しい機能が追加されました。

名前が新しくなりましたが、基本的に機能はマーケットスミスと違いはありません。

大きくは新しい機能が4つ追加されました。

進化を続ける投資ツールですが、今回のアップグレードでは現代の投資家の要望に沿った新機能が追加されています。

成長株を見つけ出すのに有用なツールですが、現在の市場環境により対応した内容になっています。

今まで以上により現在の環境に柔軟に対応し、パワフルになったツールは銘柄選定の助けになります。

この記事ではマーケットサージがどのように投資家の要望に応えて、アップデートされたのか、新機能とその利用法を解説していきます。

Market Surgeとは?

Market Surge(マーケットサージ)とは、成長株投資に特化した投資ツールです。

Market Smith(マーケットスミス)が名称を新たにしたものです。基本的な機能はマーケットスミスと変わりません。今回、新機能が追加されました。

もともとは成長株投資で有名なウィリアム・オニール氏が自身の投資法を反映させて作られた高機能な投資ツールです。

マーケットサージはマーケットスミスと基本的に機能は同じです。ツールに興味がある方は下記の記事へ。

強化されたデータインフラ

まずデータインフラ面での強化がありました。

マーケットサージはダウジョーンズ・アンド・カンパニー社の傘下に入ったことで、そのデータインフラを用いてより基盤を強化しました。

また、これまでよりもプラットフォームをスケーラブルに用いることができるようになりました。

新機能の紹介:追加された4つの新機能

今回の機能はメンバーからのリクエストをもとに新しい機能が追加されました。

現在の投資家の意向を反映させる形でプラットフォームが進化しました。

追加された機能は以下の4つです。

  • アーニングライン・・・四半期利益の推移がチャートに表示されるようになった
  • アンツインジケーター・・・デビット・ライアン氏の考案した機関の買い集めによる強いモメンタムを識別する
  • 日中の出来高比較精度の上昇・・・日中足での出来高比較の計算がより市場に即した内容に調整された
  • 今後の4四半期の利益と売上高予想を表示・・・ウォール・ストリートのコンセンサスを捉えやすくする

アーニングライン

chart of the market surge with earning line
Market Surge より引用

これはメンバーからリクエストが最も多かった機能です。

利益の動向が画面上にチャートとして表示されるようになりました。

四半期ごとの利益がチャートとして表示されます。

これにより四半期ごとの一株利益(EPS)の動向がビジュアル化され、利益成長のトレンドを簡単に追跡できるようになりました。

ただ、チャートには1四半期のEPSが表示されているのかというとそうではありません。

4四半期のEPSの平均を計算したものが表示されています。

そうすることで、チャートに表示した際にスムーズなラインを表示することができています。

なぜ利益が大事なのか?

株価の上昇を駆動する大きな要因の一つは利益の上昇です。

CANSLIMにあるようにトップクオリティの銘柄を選定するには利益の加速がある銘柄を選ぶことは重要です。

CANALIMとは

成長株投資の投資法の要点7つの頭文字をとって表したもの。ウィリアム・オニール氏による考案。

  • Current quarterly earnings and sales 直近の四半期EPS、売上高の増加があるか
  • Annual earnings increases 年間EPSの増加があるか
  • New products,New management,New highs 新製品、新経営陣、新高値
  • Supply and demand 需要と供給はどうか
  • Leader or laggard 先導株か停滞株か
  • Institutional sponsorship 機関投資家による保有があるか
  • Market direction 株式市場の方向性

詳しくは『オニールの成長株投資法』に掲載されています。

【成長株投資家必見】成長株投資おすすめ本24冊を紹介!プロが薦める本を調べてみた!

使い方

一つの使い方としては、利益が上昇している銘柄を選定する方法です。

  • アーニングラインが上昇しているもの
  • アーニングラインが切り返して上昇に転じ始めたもの

を探すのも一つの方法です。

利益の上昇があるのにチャートが調整しているような銘柄は監視しておいて、株価が上昇に転じたところを狙っていくこともできると思います。

逆に、

  • アーニングラインが下落しているもの

こういったものは避けるようにするといいかもしれません。

このアーニングラインの導入で一目でその企業の利益が上昇しているか、下降しているのかがわかるようになりました。

今までより簡単に企業の動向を感覚的に知ることができるのでとても便利です。

アンツインジケーター

この指標は強い上昇と大きい出来高のあった銘柄を識別します。

上昇初期に機関投資家による買い集めなど、強いモメンタムを持つ銘柄を見つけるのに利用できます。

具体的な基準は次のようになっています。

  • 連続する15日中、12日で株価が上昇する
  • この期間に出来高が20%〜25%以上の上昇をする
  • この期間に20%以上の価格の上昇がある

この条件に当てはまった場合に価格バーの上に黒いドット(蟻のように見えることから、アンツと呼ばれている)が表示されます。

ants indicator on the market surge
Market Surge より引用

過去にデビット・ライアン氏がウィリアム・オニール氏の元でファンドを運用していた時に考案したものです。

彼は上昇した銘柄が、さらに高値を更新して上がっていくのを見て、機関投資家の強い買いが裏にあるのではと思いつきました。

その特徴を調べて考案したものがアンツインジケーターのもとになっています。

株価の上昇初期に強いモメンタムのある銘柄を選別するのに役立ちます。

また、株価の上昇後期にも現れることがあり、その場合は株価の天井が近いことを示唆する一つの指標にもなります。

ミネルヴィニ氏の書籍『株式トレード基本と原則』の中でも”MVP指標”として紹介されています。

デヴィット・ライアン氏とは誰なのか

デヴィット・ライアン氏はウィリアム・オニール氏のもとで仕事をしていた人物で、オニール氏と成長株投資に親密な人物です。

全米投資大会に出場し、3年連続優勝を果たすなど成長株投資家として尊敬を集めます。

マーク・ミネルヴィニ氏とも親交があり、ミネルヴィニ氏が若い頃にはライアン氏の講演にもよく参加していました。

現在では、オニール氏が創設したIBDなどで投資の講師やコンテンツに参加するなど、投資家の成長を支援しています。

使い方

アンツインジケーターは上昇の初期か?上昇の後期か?によっても意味合いが変わってきます。

機関投資家の将来を見据えた買いが入ってきている可能性があり、上昇が期待できるものです。

上昇初期に現れたものは注目です。

ただこのインジケーターが出ただけで買うにはリスクが高いです。

そういった銘柄は監視しておいて、プルバックやカップウィズハンドルなどのセットアップがあった時を狙って買いを検討するのがいいでしょう。

また上昇後期に現れた場合には株価の天井に近いことがあります。

大きく上昇した後に現れた場合は、少し注意してみておくようにした方がいいです。

日中足のボリュームの精度の上昇

char of the market surge for explain of volume change
Market Surge より引用

マーケットサージでは日中に出来高が平均に比べて現在どれくらい多いのか少ないかが表示されます。

その出来高をもとにその日の出来高を手掛かりにして、株価の勢いの強さを判断する役に立てることができます。(大きい出来高での価格上昇は勢いの強さの手がかりになる)

以前は平均の出来高を今より広い範囲を使用して計算していました。

ですが、マーケットはオープンニングとクローズの近くで大きくなる傾向があります。

オープニングとクローズの間近では特に出来高の変化がうまく表せていませんでした。

そこで過去50日のそれぞれの対応する分足の平均から平均出来高が計算されるようになりました。

マーケットのオープニングやクローズ直近の出来高の上昇する傾向を反映し、より正確に出来高の変化をとらえることができるようになりました。

使い方

成長株投資ではピボットポイントと呼ばれる重要な価格帯を大きい出来高で価格が上昇する時に買いに入るのが推奨されます。

そうなると、その日、出来高が多いのか少ないのかが問題になってきます。

マーケットが開いたばかりの時では出来高が多いかどうかはわかりません。

ですが、いつもの平均に比べてどれくらい多いか?

それがわかることで、その日の出来高がどうなるかの手掛かりになります。

より正確に時間帯ごとの出来高の違いがわかることで、日中の早い段階にその日の出来高が増えそうかの手がかりがつかめ、買いに入る判断の一つの根拠を提供します。

今回の出来高の計算方法が変わったことで、以前より出来高のモメンタムを掴みやすくなったと思います。

将来の利益と売上高予想の追加

chart of the market surge for explain of quarterly eps forward looking
Market Surge から引用

将来の4四半期分の利益と売上高予想が追加されました。

以前は年間の利益と売上高予想が表示されていましたが、四半期ごとの予想も追加されました。

ウォール・ストリートの銘柄の将来の成長をどう考えているかを測るのに便利なツールです。

全ての銘柄に表示されるわけではなく、一部アナリストがあまりフォローしていないような企業には表示されないことがあるようです。

主には投資調査会社であるファクトセットの数字を使用しています。

まとめ

ということで今回はマーケットサージについて紹介してきました。

基本的にはマーケットスミスと機能は同じで、新しい機能が追加されたというものでした。

その中でもアーニングラインの表示は今までよりも視覚的に利益の変化をとらえることができるようになりました。

利益は株価上昇には重要な要因の一つです。

それが感覚的にとらえることができるなったことは、より銘柄選択の質が上がりそうです。

さらにパワフルで進化を続ける投資ツールです。

今後も大統領サイクルや、FEDの利下げなどのイベントが予測されています。

市場のアノマリー的にはいい流れが期待されますが、そうなった場合には成長株投資は強い投資法になります。

成長株投資にはクオリティの高い銘柄を見つける必要があります。

マーケットサージは今後さらに活躍の機会が増えてきそうな投資ツールです。

  • マーケットサージはマーケットスミスと基本的に機能は同じ
  • 新しい4つの機能が追加された(アーニングライン、アンツインジケータ、今後の4四半期決算の表示、出来高計算の変更)
  • より便利にパワフルになって今後の活躍の機会は増えそう

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