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米国株投資家のお悩み!為替ヘッジのやり方、どんな戦略があるのかまとめ解説!③実際にチャレンジしてみた

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前回までで為替ヘッジとは何か、方法は何があるか、どんな点に気をつけるのかをみてきました。

米国株投資における、円高に対する為替ヘッジは色々な戦略が考えられ、人によって違うと思います。

今回は実際に私ねむりトラ自身が為替ヘッジをやってみたので体験を記事にしたいと思います。

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米国株投資で為替ヘッジを実際に試してみた

色々なスタイルがある為替ヘッジですが、私なりに考えて為替ヘッジをしてみましたので、ここで少し紹介したいと思います。

今回私が使った手法はFXを使った為替ヘッジです。

あくまでどんなことをしているのか情報の提供が目的であって、おすすめしているわけではありませんのでご注意ください。

今回使用した為替ヘッジの方法

使用ツールFX
使用方法米国株資産額に対してドル売のポジションを作る
作戦・数回に分けて為替ヘッジのポジションを作って安定したヘッジ効果を狙う
・通貨分散の意味から全体のヘッジはしない。(一部はドルのまま持っておく)
期待する効果・米株がドル安により円評価が下がる影響を抑える
注意点・ドル高による評価益の影響が小さくなる
・現状、日米金利差により高いヘッジコストがかかる
・証拠金が足りなくなることで、ポジションを閉じる可能性
使用したFX業者DMM、SBI証券など【PR】【DMM FX】について詳しくはこちら

今回使用したヘッジの方法はFXを使った方法です。

いつでも売買できるので手軽にヘッジができるのと、レバレッジを使って少額で大きいヘッジのポジションを作ることができるのが魅力です。

レバレッジは大きいリスクを負う可能性もあるので注意が必要です。

では次にどう考えてヘッジをしているのか説明していきます。

ポイント①メインは米国株の大きい上昇を狙うこと!

まずは基本的な私のスタンスから説明します。

基本は中長期での投資をメインに考えています。

ですが、今後の米国株式相場に関しては、金利の情勢や、大統領サイクル、AIブームといった状況を考えて、今後の2〜3年の上昇相場が来る可能性もあると思っています。

つまり直近での相場は強いことを予想しています。

ですので、一部は短期的な上昇を狙う投資を考えています。

具体的には、指数ETFなどマーケットへの投資に25%〜50%、AI関連などの個別株を50〜75%にしてポートフォリオを組もうと考えています。

上昇相場を利用してパフォーマンスを高めるために個別銘柄が多め、指数が控えめといったアグレッシブな布陣です。

つまり、米国株自体の大きいパフォーマンスを狙っているというわけです。

ポイント②為替の影響がある程度抑えられたらいい

そこで考えた為替ヘッジですが、

為替の影響をある程度抑えるだけでも、株式の上昇により満足のいくリターンが期待できると考えています。

個別株の上昇を狙っているので、うまく上昇をつかめれば、それなりの利益が取れると思います。

為替に関しては大きく下がるのは避けたいです、パフォーマンスに影響するので。

ですが、少々の下げは受け入れてもいいのかなと思っています。

ですので、全体ではなく、一部のヘッジをすることを考えています。

私のポートフォリオでは半分以上がドル建て資産です。

通貨分散の意味もあるので、半分くらいはドル建の資産にしておきたいとも思っています。

具体的にはドル資産の1割から3割程度を、状況に応じて為替ヘッジする感じで考えています。

為替の方向性としても、日本の構造的な円安要因があるとも考えていてます。

全体ではなく、部分的に分散して為替ヘッジをする

部分的に為替ヘッジに期待するメリット

為替による価格の変動の影響を抑えられる

部分的に為替ヘッジを使うことによって、為替が大きく動いてマイナスの影響を受けた場合に、影響を緩和することができます。

30%の下落が20%の下落に抑えられれば、株式の上昇によりカバーできる可能性が高まります。

上げても、下げても心理的な負担を軽減できる

為替のヘッジがない状態だと、為替の上下で一喜一憂して、気持ちが揺さぶられがちになります。

ドル高になると為替ヘッジはマイナスになります。

ですが、部分的な為替ヘッジで、ドル建て資産の方の保有が大きいと、その上昇の方が大きいので、トータルではプラスになるので嬉しいです。

ドルが下がった場合、為替ヘッジで利益が出ます。

一方で、ドル建て資産の下落の方が大きいのでトータルではマイナスになります。

ですが、下落がマイルドになるので一部でも為替ヘッジしていてよかったな、という気持ちになります。

私の場合はそういう心理になるので気持ち的に安定した投資ができます。

目標にあった不要なリスクを減らせる

為替ヘッジコストが抑えられる

現状では金利差が大きく為替ヘッジに大きいコストがかかる可能性があります。

ですが、一部であればその影響も限定されます。

全体にヘッジしないことで分散効果がある

全体をヘッジしてしまうと、外貨建資産を持つ上での分散効果がなくなってしまいます。

ヘッジしない部分を残すことで、国内通貨建て、外国通貨建ての資産を持つことになり、通貨リスクの分散をすることができます。

タイミングを読むのは難しい、分散を活用する

為替をタイミングよく為替ヘッジするのは難しいと思います。

ですので、為替ヘッジはタイミングを分散して行っていくことにしています。

時間を分散して買っていくことで最悪の時期にまとめて買うようなことにならなくてすみます。

目的はある程度の為替の影響を抑えることですので、分散することでその効果の確率が高まると考えます。

FXを使った為替ヘッジをしてみた、メリット・デメリット

為替ヘッジ方法

今回為替ヘッジに使ったツールはFXを使ってみました。

FXであれば、少額の資金から大きいヘッジができるので、残りの現金を株式の購入に回すことができます。

金利差が大きいので、コストはかかりますが、

でコストの負担は手当てできると考えました。

売買もいつでもできますし、数量や期間も自由に決めることができます。

為替はどのタイミングでどうなるかわからなかったので、自由度の高い方法が良いと思いFXを使った為替ヘッジにチャレンジしてみました。

為替ヘッジの方法は単純で、所有するドル建資産に対してドル売りをするだけです。

ですが、

になります。

逆にドルが上昇するとヘッジでは利益が出ますが、全体では損失になります。

コスト

現在の金利環境では、ドル売りをすると金利差によるコストが発生します。

これは毎日精算されるので、日に日に含み損が増えていきます。

5%以上の金利差があるので、単純に1年間為替ヘッジをしたとして計算すると、

150円が142円50銭になっていたとしてもトントンです。

それ以上に円高が進まないと為替ヘッジの意味がありません。

さすがに金利差が大きいだけあって、為替の損益に対する損失の膨らみを見ていると、こんなにマイナス増えてるの!?という気になります。

参考にポジションの一部を抜粋してみました。

日付建玉の価格スワップポイント保有期間年率換算
9月7日147.654円53,587円216日約5.9%
10月12日149.728円44,356円190日約5.7%
2024年4月18日までドル売りをした場合の計算例

スワップポイントというのが保有期間中に積み上がっているコストになります。

5%以上のコストがかかっているのがわかります。一年で8円近く円高に動かないとコスト分が取り返せません。

更に言うと為替ヘッジのメリットが出るのはおよそ8円以上動いてからということになります。

2023年9月頃からの為替ヘッジの経過

米ドルの直近一年の推移
Trading view チャートより引用

米国の利下げによる円高の可能性を考えヘッジを開始

FXを利用して為替ヘッジを昨年9月頃からヘッジを始めてみました。

コロナ後、日米金利差の影響もあって、ドル高が進んできたと思っています。

今後、米国が利下げに転じれば、ドル高も反転するのではと思いヘッジを開始しました。

コロナ後、110円台前後から上昇してきたので、もし140円から110円に戻った場合に2割近い下落になるのでリスクを抑えたいと思いました。

145円超えたあたりが天井で、これ以上はあまり上がらないだろうと思い為替ヘッジのポジションを取っていきました。

時間を分散して150円近辺までポジションを作っていきました。

思った以上に上昇が続き、含み損が積み上がってきましたが、一方で外貨資産全体としては評価が増えて行ったので気持ち的には楽でした。

まさかの150円越えを果たしたあと、やっとの下落が起こりました。

うまく下落したものの、利確しないまま再度の上昇

その後、140円近くまで下落しました。

ここからもう少し下げれば、ある程度の円高ヘッジはできると思いました。

もう少し下げればポジションを少し解消しようかと考えていましたが、そうこうしているうち上昇が再度はじまりました。

為替介入やアメリカの利下げ、日本の利上げで一旦は下げてから上昇するだろうと考えていました。

この間、米国の利下げは遠のき、日本の利上げは少しだけであまりドル安に影響を与えませんでした。

今度は、一気に150円を越えていく展開に。

上昇の勢いが強く、想定以上に上昇してポジションを閉じる

このあたりから、証拠金に余裕がなくなってきました。

上昇の勢いも強く、上昇が続くので一旦ほとんどのポジションを閉じることにしました。

そこからは上昇が続いていきました。

思っていた以上に上昇があったのと、ポジションを大きくしすぎたために追証がかかるレベルになってきました。

全体ではドル高の効果で資産は増えていますが、為替ヘッジのポジションの一部を閉じることにしました。

また同額をヘッジをする場合、証拠金を用意する必要があります。

別口座からキャッシュを持ってくるか、株を売るかして余力を作ります。

為替が思った以上に上昇したので、ポジションを閉じましたが、上がった分下がる可能性もあるので、今後大きく下がった場合に影響は大きいかもしれません。

その意味ではリスクを大きくした部分はあるのかもしれません。

為替ヘッジの結果

思った以上に為替が動いて、為替ヘッジを持ちきれなくなったのは想定外でした。

ですが、全体のポートフォリオとしてはプラスになっているので、悪くない結果でした。

為替ヘッジのコストは一部のヘッジだったので低く抑えられましたが、全体に使っていたら大きいコストに感じていたと思います。

為替ヘッジを一部外してしまったので、今後、円高に動いた場合に影響が大きくなる可能性が心配になりました

為替ヘッジをしてみた感想

よかった点

為替の動きがあまり気になりませんでした。どちらに動いても以前よりは心に余裕を持てたと思います。

為替ヘッジではマイナスにはなったが、全体で見ればプラスというところが大きかったです。

悪かった点

ドルに動いたので、結果的には為替ヘッジは必要ありませんでした。

想定以上に円安に動いたので、為替ヘッジのポジションを損切りしてしまいました。ドルが高い位置にあるので下落した場合が心配です。

金利差が大きく、日々為替ヘッジコストがかかってくるのは気になりました。

感想

為替ヘッジをやってみて思ったことは、為替による変動がパフォーマンスに与える影響が小さくなったことで、以前より落ち着いて為替を見ていられるようになりました。

結果としては、円安に動いたことで為替ヘッジの必要はなかったことになります。為替ヘッジでは損失が出ました。

ただ、ポートフォリオ全体で見ればプラスの効果の方が大きく、気分は悪くなかったです。

また米国株自体も10月からの上昇相場で利益が出ていましたので、為替ヘッジコストを差し引いても利益となりました。

為替ヘッジをしていて気になったのはやはり為替ヘッジコストでした。

このコストは毎日精算されます。金利差が大きい分その影響も大きく、みるみるコストが膨らんでいきます。

”これだけ円安にならないとコスト分で負けるな、ここまで行くかな?”と採算が合うか疑問を感じました。

為替ヘッジのタイミングや、ポジションの作り方にはもっと改善する余地を感じました。

また為替が想定以上の動きをした場合に、追証が発生してしまうこともネックに感じました。

余裕は持ってはいましたが、大きく為替が動いたこと、ポジションをもう天井近いだろうと思い大きくしすぎたことが失敗でした。

証拠金には余裕を持った為替ヘッジを行う必要がありました。

ドル高に大きく上がったところで為替ヘッジを持てなくなってしまいました。

逆に戻ってきた時には為替ヘッジなしで高いところからの下落の影響を受けます。

できればサイクルとして、上がったものは下がるまでは為替ヘッジを持ち続けたいですが、、、それも読むのは難しいと感じました。

FXでの為替ヘッジ自体は簡単にできました。

やり方自体はドルを売るだけなので簡単でした。

一方で、資金管理は注意が必要に感じました。

今回は結果として、円安に大きく動いたため為替ヘッジの意味はあまりありませんでした。

ですが、円高に振れる局面ではうまく扱うことで、パフォーマンスの安定を期待できそうです。

今後の課題が残りましたが、為替ヘッジのやり方を改善していきたいと思っています。

まとめ

ということで今回はFXによる為替ヘッジの体験談を記事にしてみました。

為替ヘッジには色々な考え方があり、投資家のスタイルによっても変わってきます。

為替ヘッジは部分的に使うことで為替の変動するリスクを抑えて、本来の目的である株での上昇をとりにいくことができます。

状況によってうまく使えれば安定した投資が期待できます。

FXを使えば、手軽に為替ヘッジの効果を期待できます。

少額の資金で大きいヘッジが可能ですが、証拠金の資金管理には気をつける必要があります。

為替ヘッジにはリスクやリターン、扱い方に気を付ける点が多くあります。

証拠金の扱いや、想定通りにいかなかった場合の対応など気をつけておいた方がいいと思いました。

ということで今回は為替ヘッジの体験談でした。ここまで読んでいただきありがとうございました!

米国株投資家のお悩み!為替ヘッジってどうやるの?どんな方法があるかまとめてみた!①ヘッジ方法 米国株投資家のお悩み!為替ヘッジのやり方、どんな戦略があるのかまとめ解説!②考えるポイント

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