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成長株投資の第一人者であるオニール氏が自身の本の中でよく紹介していた本です。
『投資を生き抜くための戦い』ジェラルド•ローブ氏著。
オニール氏が影響を受けた本でもあります。
オニール氏が薦める本ですので年代的にも1935年出版の内容が入っています。かなり古い本です。
ですがミネルヴィニ氏など有名な成長株投資家の人も薦める成長株投資の古典です。
いったいどんな本なのか?
読んでみるとなるほど、成長株投資のレジェンドたちに影響をあたえた本なんだなと納得いきました。
今回はそんな名著『投資を生き抜くための戦い』をレヴューしていきたいと思います。
- 時代を超えて変わらない投資理論に興味のある人
- 成長株投資の原点を知りたい人
本の著者はジェラルド•M•ローブ(Gerald m.loeb)氏です。
1899年サンフランシスコのカリフォルニアで生まれました。
21歳から相場にかかわり、株式ブローカーとして活躍していきます。
その傍ら、投資記事を執筆し好評を博していました。
ウォール街で数100万ドルを稼いだ有名な投機家です。
『投資を生き抜くための戦い』の原題は『The Battle for investment Survival』です。
本書は1935年に出版されたものが、のちに大幅な加筆が加えられ今の形になりました。
本の前半部分が当初に書かれた内容です。
後半部分に彼の書いた記事や講演の抜粋が加筆されています。
成長株投資に影響を与えた投資手法の原点
ローブ氏の投資哲学が学べます。
それはのちに成長株投資の礎となった成長株投資での基本となる部分でもあります。
1900年代前半当時の投資事情を垣間見つつ、投資の原理を学ぶことができます。
ローブ氏のどこか含蓄のある説明は説得力があります。
おすすめ度 星4
成長株投資家の多くが薦める本だけあって、その投資哲学の多くが今の成長株投資に通じるところが多くあります。
そんな偉人だけあって書かれている内容一つ一つが教訓を含んでいます。
投資の真理と人生においての気づきも与えてくれる本でした。
古い時代の本です。税制など今の時代には合わない内容も一部あります。
ですが、投資家に多くの投資の原則を教えてくれる内容で評価は星4です。
本の難易度 初級者〜中級者向け
難しい投資理論やテクニカルなことは書いていません。
ローブ氏の投資哲学と投資に関連した話しが載っています。
投資の基本となるローブ氏の考えが学べる本書は、投資初心者から中級者向けの内容です。
地合い、期待、意見ーそれらの証券価格への影響ーを吟味することの重要性は、いくら強調しても仕切れないほどである。
『投資を生き抜くための戦い』
相場の兆候を検討するうえで最も重要な点は、タイミングである。
『投資を生き抜くための戦い』
多くの成長株投資家の推薦本なのでどんな本なのか興味をもって読んでみました。
読み始めると、成長株投資家たちのバイブルとなっているだけあって内容はどこかで読んだことある感じ。
本書の内容は多くの成長株投資家に影響を与えているのがわかります。
この話はあの人の話に繋がってるな!とかいう箇所も多々あり、読んでいて面白かったです。
ですので彼の語る投資哲学は珠玉の投資哲学のオンパレードです。
当時の事情を交えて語られる投資哲学は説得力を感じさせる内容でした。
失敗する投資家とは?成功する投資家とは?
初心者投資家にありがちなことは?など。
今も昔も変わらないところがあるなと思わずにはいられません。
「自分が買わないようなものは、人にも売れない」
私が一人の顧客も持たない駆け出しの証券セールスマンから、業界全体のトップセールスマンと呼ばれるようになるまで貫いたのがこの原則だ。
『投資を生き抜くための戦い』
また、ローブ氏のキャリア形成の話も個人的には興味深く読めました。
いかに成功の道を辿ることになったのか。
大事にした事はなんだったのか。
これまた今も昔も変わらない人情を感じる内容でローブ氏の実直な人柄が感じられました。
そんなローブ氏の書いた本書は短い文書の中にも含蓄を含んだ文章が多く見受けられます。
投資の目的とは何なのか。
投資の成功以外にも刺さる言葉も多くありました。
人生において大事なことは何なのかの気づきがある本です。
投資以外にも示唆に富む重要な本です。
ローブ氏の投資哲学が詰まった本書は、自身の投資手法を振り返り基本に戻るときに役立つと思います。
原点に立ち返る時に繰り返し読んで身を引き締めることができそうです。
投資とはどういうものなのか、思い出させてくれると思います。
人生において投資とどう向きあうべきか、そんなこともまた思い起させてくれるかもしれません。
今回はジェラルド•M•ローブ氏著書『投資を生き抜くための戦いを』をレヴューしました。
本書は多くの成長株投資家が推薦する本だけあって、その内容は成長株投資の原点ともいえる内容でした。
1935年の内容ということもあって内容には現代とは違う事情もあります。
税制については参考にならない部分もあります。
ですがその投資哲学が書かれた部分は十分に学びのある内容でした。
- 今も昔も変わらない投資の真理が学べます。
投資以外にも話の端々になるほどなと思うような箇所があります。
こういうところって今も昔も変わらないんだな、とみにつまされる感じがしました。
古い本ですが古い本だからこそ時代を超える説得力を持った本ともいえると思います。
繰り返し読むと気づきがあって面白い本ではないかと思いました。
成長株投資を学びたい人にはオニール氏の本がおすすめですが、投資に興味のある方は一度読んでみると思わぬ発見があって面白いかもしれません。