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オニールの投資法が書かれた本はいくつかあります。
そうすると自分はどの本から読むべきか?と疑問に思ったりもします。
今回はそんな中から『1銘柄投資のサクセス法』を紹介したいと思います。
この本はベストセラーになった『オニールの成長株発掘法』に続き2冊目に書かれた本です。
読んでみるとオニールの本の中でもページは少なめで内容も読みやすかったです。
というのも本書は初心者向けに書かれた本なんですね。
ということでオニール本の中でも本書は初心者の方におすすめの内容となっています。
- 業績、チャート、投資情報などの基本的な活用法
- 売り買いのルール
などがわかり勉強になります。
オニールの投資法の復習にもちょうどいいサイズと内容でした。
オニール流投資のエッセンスをさらっとみなおすにも便利です。
この本を一言であらわすと『初心者向けのオニール流投資入門書』です。
- 投資先を選定する選別方法
- 投資するタイミングはどんな時がいいのか
- 損失をどうやって抑えるのか
投資をする上で重要なポイントがまとまっていています。
何度も繰り返し読んで学ぶのに使わせてもらいたい内容でした。
そんな本書を今回はレヴューしていきたいと思います。

長年の実績のある投資法を学びたい投資初心者の人
オニール流の投資の基本を学びたい人
この本の作者はウィリアム•J•オニール氏です。
独自の投資法であるCAN-SLIM法を発明。
米国の有名なレジェンド投資家の一人です。
著書『How to Make Money in Stocks –A Winning System in Good Times Or Bad』は多くの投資家のバイブルになっています。

初心者にとって、損失を抑えることは重要なことです。
どうすれば損失を抑えられるのか、どう損失に向き合ってうまく損を限定するのかが学べます。
著者は過去に大きく上昇した株を調べその特徴を発見しました。
株価が大きく上昇する株の特徴はどんなものか、タイミングはどんな時かが語られています。
本書では投資情報誌であるインベスターズ•ビジネスデイリーの活用法を多く紹介しています。
その独自の記事やリサーチ、データをどうすれ投資に活用できるかが解説されています。(現在とは構成が違いますが見るポイントを学べます)
おすすめ度 星4 オニール流の投資の基本が学べる、翻訳は一部古さを感じる
オニール流の投資がわかりやすくまとめられた本。
内容自体は初心者向きです。他の本に比べてそこまで詳しくはないです。
ですが投資のエッセンスが詰まった本書は何度も読み返して勉強したい内容となっています。
少し古い本なので翻訳に関しては表現に古さを感じる部分があります。
『バリュー投資』を『価値株投資』と訳すなど、直訳の日本語表現が一部にあります。
本の難易度 初級者〜中級者向け
初心向けに書かれた本です。初心者から中級者向けの本です。
投資を学びはじめる人には、オニール流の投資を基本から学べていいと思います。
ローブ氏は大いに成功した投資家であり、あなたの損失を小さく出来ると説いています。そしてその内容が、私の第一法則です。
1銘柄投資のサクセス法
本書の第一章の始まりはこの言葉から始まります。
ローブ氏とはジェラルド•ローブ氏のことで、オニールより古い時代の成功した投資家です。
オニール氏は彼の著書『投資を生き抜くための戦い』に影響を受けました。
上の言葉の、その内容とは損切りの方法についてです。
本書を読めば損切りがいかに大事か、心理的な影響、その対処法を学ぶ事ができます。
初心者のころは私も下がっても持ち続けることが多かったの思い出します。
うまくいくこともありましたが、やはり大きく負けることが多かったです。
簡単にできそうな損切りですが、『今回だけは、もうちょっとでまた上がるかも』と考えて売れなかったり。
いざとなると一筋縄ではいかない現実があります。
何であれ成功するには時間が掛かります。プロのバスケット選手は3ヶ月では育成できません、そして成功する投資家も同じです。
『1銘柄投資のサクセス法』
また、本書では投資をうまくなるには時間がかかること、最初のうちの損失は覚悟しておくことも説かれています。
時間をかけて投資法を完成させていくものだと考えると、日々の継続した研鑽が大事なんだと感じました。
自身のトレードを振り返って学ぶことの重要性も本書では語られています。

特に本書からえた学びで大きかった事は
多くの売りルールについて学べたこと
だと思います。
売りルールについては、買い方を勉強するほどの気合いで学ばれてはいないことが多いのではないでしょうか?
本書では買いルールをうまくなること同様に、売りもうまくやることの重要性も説いています。
コロナ禍のテック株しかり、大きく上がった銘柄が結局は大きく下げるのを目の当たりにしました。
その時、いいストーリーの銘柄であってもピークを過ぎれば下げていくことを学びました。
本書で書かれるように、売りルールを持たないために株価が戻すまで持ってしまうことは避けるべきことです。
ではどうすれば良いのか?
その方法については二章にわたり売るべきポイントについて教えてくれます。
チャートパターンから、ファンダメンタルの問題まで多くのケースを教えてくれます。
ここに書かれていることをマスターできればずいぶん売りも上手になると思います。
ですが、いくつかは判断に難しい内容もあり経験を積むことで見分けることができるようになっていくのだと思います。
本書の売りルールの章に関しては、何度も繰り返し読んでみにつけたいと思った内容でした。
単純なルールを学ぶことで、良い買い手であると同時に、良い売り手になることができます。
『1銘柄投資のサクセス法』
それは傑出した新しい投資対象を見つけ出す手助けをするように意図されていて、生きている分析と評価を伴う大規模な調査ツールです。
『1銘柄投資のサクセス法』
本書を読んでいて、おや?と思ったのがインベスターズ•ビジネスデイリーの活用法が多く掲載されていることです。
正直、インベスターズ•ビジネスデイリーを読んでいない人にはあまり関係の内容では?と思います。
ですが私自身は購読をしているので、そんなところを見るのかーと感心しながら読みました。(現在の構成とは違いますが、ポイントは勉強になりました)
インベスターズ•ビジネスデイリーは日本語版がなく読み方の詳しい説明も知らなかったので、本書の解説部分は参考になりました。
読んでみるとインベスターズ•ビジネスデイリーは投資に役立ちますし、投資法の勉強にもなります。
改めて活用法を読むと、独自のデータの活用も多くあり利用価値の高い情報誌だと思いました。
投資信託の動向を調べれたり、業種別の相対評価や、市場のマネーの動きなど役立つ独自情報が多くあるのがわかります。
購読者には参考になる部分ですが、購読していない人にはあまり意味の内容かもしれません。
今回は『1銘柄投資のサクセス法』を読んでみました。
投資初心者向けに書かれただけあって、投資の基本とポイントをわかりやすくまとめられていました。
オニールの前著である『オニールの成長株発掘法』を読んだあとに読むといいかもしれません。
オニール流投資の内容が整理されていてポイントを確認しなおすのに役立ちそうです。
- 売りルール
についても多く語られていて、繰り返し読みたい内容でした。
初心者向けしたがオニール流投資の重要な基礎をきっちり学べる良い本でした。

