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【書評】ジェシー•リバモア『欲望と幻想の市場』成功と失敗、その投資哲学を学ぶ

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いよいよもって名著を読んでみました。

あの人もこの人も推薦してる本書。どんなものなのか、、、。

投資家の多くが投資の推薦書の一つにあげる本書。

『欲望と幻想の市場』は1900年代の初めに活躍した投資家、ジェシー•リバモアを取材して書かれたフィクション小説です。

小説としても面白いですが、話の中に出てくる投資の考察が非常に勉強になります。

そんな本書には数々の投資の名言を発見することができます。

あの名言はここから引用されてたのか!という発見もあるかも知れません。そんな名著です。

リバモアの投資家としての人生を通して、投資家の過ちや成功に必要なことを教えてくれる本書。

鮮やかな名言とともに、読者にどっしりとリバモアの投資哲学をつきつけてきます。

1925年出版された本の翻訳ですが、現代でも十分に学びの多い本でした。

今回はそんな名著『欲望と幻想の市場』をレヴューしていきたいと思います。

『欲望と幻想の市場ー伝説の投機王リバモア』

この本はこんな人におすすめです

投資を学びたい初心者から中級者

投資家が避けるべき失敗とは何か知りたい人

投資の名著を読みたい人

この本の評価 ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

おすすめ度 星5

物語の主人公を通して投資家にとって注意すべきことが数々の名言とともに学べます。おすすめ度はマックスの5です。

本の難易度 初級者〜中級者向け

投資家が注意すべきこととは何かが物語とともに学べます。初心者から中級者向きです。

この本の作者 エドウィン•ルフェーブル

本書の著者はエドウィン•ルフェーブル(Edwin Lefevre)です。

ルフェーブル氏はウォール街や金融に関するジャーナリスト、また株式ブローカーとしても活躍しました。

本書の原題は『Reminiscences of a Stock Operator』です。

Reminiscenceは回想という意味です。

直訳すると『一人のストックオペレーター(相場師)の回想』といったところです。

本書はその日本語翻訳本です。

もともとは1922年から1923年サタデー•イブニング•ポストにフィクション物語としてシリーズ連載されていたのが始まりでした。

本書はフィクションとされていますが、リバモアの伝記として読む人も多くいます。

この本でわかることとは

  • 投資家が気をつけるべき失敗に陥る状況
  • 投資家が守るべき原則

本のレヴュー 名言が多くて小説を楽しみながら投資も学べる

この本は主人公が投資を初めて失敗と成功を経験していく物語です。

その主人公のもとになった人物が稀代の相場師ジェシー•リバモアです。

晩年のリバモアを取材して書き上げた本書は、投資の金言が散りばめられています。

ストーリーの中で語られる投資哲学はより圧倒的な説得力をもって伝わってきます。

今日相場で起こっていることは、かつて起こったことであり、将来再び起こるであろうことなのだ。

『欲望と幻想の市場ー伝説の投機王リバモア』

主人公は株価の動きに興味を持ち、やがて過去の株価の動きから将来どう動くかのヒントを得ます。

本書の中では相場で起こること、原則が語られます。

ですが読んでいると今も昔も相場の動きに目新しいことは何もないということを感じると思います。

当時本書が書かれたのが1923年です。

100年前の本ですが、そこから学べることは今も変わらぬ価値があります。

そう考えると、投資の原則は変わってないんだなと感じました。

では投資家が気をつけるべきことは何なのか?

投機家にとって最大の敵は無知、欲、そして恐怖と希望の感情である。

『欲望と幻想の市場ー伝説の投機王リバモア』p350

投資家が気をつけることに無知、欲、恐怖、希望の感情を挙げています。

どれも人間の根源的な感情に根差したものです。

特に恐怖、希望でトレードをすることの失敗は誰もが経験することの一つに思います。

もっていたポジションが思うようにいって利益が出ても、すぐに含み益がなくなるのではという恐怖心からすぐにポジションを手仕舞う。

利益を伸ばせるチャンスかもしれないのに、恐怖心がポジションを持ち続けけることを阻みます。

また、含み損が出た時には待っていればもとに戻ってくるのでは?という希望を抱いている間に含み損が膨らんでいく。

確かにそういう感情は投資をしていると抱くものだと思います。

ですがそれが、こと投資においては問題になっているのだなと感じました。

もっと突っ込んで言うと、投資でうまくやろうと思うと、そういった感情とは逆の感情を持たなければならないということです。

人が恐怖する時に希望を抱き、希望を抱く時に恐怖する。

そういった一般とは違う感情を意識することは、投資をする上で有利に働くことの一つだと思いました。

簡単なことではないですが、人の本性を抑え感情に左右されない冷静な判断が大事なことがわかりました。

おれはまだ若い頃から、自分が見聞した事実から学んできた。こうして学ぶことがおれの唯一の学校だったのだ。人から教わった事実からは得ることができなかった。「誰それにとっての」事実だからだ。

『欲望と幻想の市場ー伝説の投機王リバモア』p113

数々の失敗を通して学んでいく主人公が描かれています。

それだけに自分の行動から学んでいく主人公の態度は、投資をする上で重要な自分自身から学ぶことの大切さを感じさせてくれました。

自身から学ぶことの重要さに気づかせてくれたのは本書の中で個人的に刺さる部分でした。

投資の世界では、学ぶべき人や本は多いように思いますが、1番の教師は自分自身なのかもしれません。

その時、その場所で自分自身で感じた事実をもとに下した判断を後になって反省すると発見があります。

自分が経験したことだけに身にしみて学びになります。

また経験したことから学ぶには時間がかかることも教えてくれています。

なかなか奥深い内容の本です。

活用法 投資のガイド

投資家がどんなことで失敗するのか、成功するのか、どんな態度で投資に臨むべきなのかが学べます。

主人公の様々な投資の失敗と成功からの学びは投資を初める人に、投資という長い道のりにどういうことがあるのかガイドの役割を果たしてくれると思います。

投資のガイドとして、また投資の原則の学びの本として活用できると思います。

まとめ

今回はエドウィン•ルフェーブル氏の『欲望と幻想の市場ー伝説の投機王リバモア』をレヴューしてみました。

多くの投資家が推薦する本だけあって、投資の原則や刺さる名言の多い本でした。

主人公のもとになったジェシー•リバモアは幾度となく成功と失敗を繰り返します。

世界有数の富豪になった事もあれば、破産を何度も経験します。

そんな彼は晩年、様々な事情により精神が不安定だったようで63歳で自殺しました。

何とも考えさせられる波乱の人生を送っています。

そんな彼の投資哲学が詰まった本書は、投資家に投資という道がどういうものなのかをまざまざと教えてくれます。

100年前の本とは思えないほどの有用な本でした。

いかに相場の世界で同じことが繰り返されているのかがわかる部分でもありますね。

世紀の相場師がどのように相場と格闘し成功したのか。

そしてそんな相場師である彼が何度も破産しなければならなかったのはなぜなのか。

投資家なら一度は読んでおきたい一冊だと思いました。

(参考)

【wikipedia】 

https://en.wikipedia.org/wiki/Edwin_Lefèvre エドウィン•ルフェーブル

https://en.wikipedia.org/wiki/Jesse_Livermore ジェシー•リバモア

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