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むむっ、ここ最近なんかだか人通りも多いし景気がいいのかなー、と景気の変化を感じることってあると思います。
景気は変化するものですが、景気の動向には一定のサイクルがよく見受けられます。
景気のサイクルを知ることで、自分の投資している先がこれから追い風になりそうか?向かい風になりそうなのか?見当をつけることで変化に備える事ができます。
一度サイクルが変わると長く続くこともあり、下がるセクターに投資していると長期で下げ続ける危険もあります。
はまると怖いですね。
株価を決める要因は様々でサイクルだけで必ず動くというものではありませんが
なるべく環境の良くなりそうな場所で投資をする方が有利ですよね。
今回はそんな景気サイクルを主にし、その他、株価に影響を与えるものの動きについてまとめてみたいと思います。
こんな人にオススメの記事です!
- 投資初心者の人
- 景気サイクルを知りたい人
- 景気サイクルの基本的なことを知りたい人
- サイクルで次に恩恵を受けやすい銘柄を知りたい方


上の図は景気の移り変わりの関係をサイクルと波に表した図です。
景気は好況と不況を交互に繰り返すサイクルであり波が見受けられます。
【景気の回復】【景気の拡大】【景気の減速】【景気の後退】そして景気が底を打ちまた上がりはじめる。という一連のサイクルをみてとることもできます。
景気の変動において特に影響力をもつのが中央銀行の金利政策と企業の業績の関係です。
金利と業績を見ることで株価の動きをつかみやすいと思います。

株価に影響を与える主な要因としては金利が7割、業績が3割とも言われています。サイクルもこの変化が影響しているよ。

株価は特に金利が重要で、金利は米国の中央銀行であるFRBの采配で大きく変わってくるよ。
金利の変化が一つの変わり目にもなるからFRBの動きは要チェックだよ。
【初心者の方へ】サイクルの前に、かんたん予備知識
金融株、ハイテク株(景気回復期に強い)
工業、素材、消費循環株(好況が売上増の追い風)
エネルギー株(インフレが業績後押し)
通信、ヘルスケア、消費安定、公共株(不況でも業績への影響が少ない)
株価は景気よりも早く動くと言われています。
株価は将来の景気の6ヶ月先を折り込むとも言われています。
金利が上がると株価にマイナスです。
貯金の金利が高い時にはわざわざリスクをとって株式投資をするメリットは少なくなります。
逆に金利が低いとリスクとってでも株しよかという気になり株価にプラス。
金利と株価はシーソーの関係に例えられることもあります。
サイクルの局面ごとの特徴
【景気】企業の景況感が底打ちし改善、売上が戻りはじめる
【ストーリー】それまでの不況で倒産する企業、失業する人が増えていたのが頭打ちになる
→商売が立ち直りはじめる
→企業は忙しくなる
→忙しい分を残業でカバー
→売れるから在庫を増やす、出荷も増える
→雇用の増加→雇用確保のため賃金アップ→消費の増
【金利状況】低金利維持
景気はまだ弱い状況、中央銀行は後押しするためにも緩和気味の金融政策を継続。
景況の好転にともない金融引引き締めの判断がでれば金融政策が株価を牽引した相場は終了し、各企業の業績が相場の牽引役になる業績相場へと移っていきます。
【注目セクター】好景気で需要の伸びる素材株、製造業などの景気循環銘柄。成長が期待される銘柄。コロナ後では成長の期待からハイパーグロース株が大きく上昇しました。
【景気】景気は良好。売上、消費が伸びる。
【ストーリー】商売繁盛
→企業はさらに忙しくなる→雇用を増やす、雇用確保のため賃金アップ
→好況を背景にさらに在庫の増加、出荷の増加
→それでも物を買う需要が強い、高くても売れる
→物価の上昇→景気、インフレの過熱
【金利状況】金利上昇
好景気でインフレが進行。中央銀行は景気が加熱しすぎないよう利上げを開始。
【注目セクター】インフレの恩恵を受ける素材、工業株。好景気を受け高額商品(自動車、ジュエリーなど)関連銘柄。コロナ後、実際に景気が良くなっていくとハイパーグロースは売られる展開になりました。
【景気】好景気も減速。まだ景気はいいが売上の伸びが鈍化。
【ストーリー】好景気でたくさん作る
→作ったほどは売れない
→ なお景気はいいが売り上げが伸びない
→在庫あまりだす
→人あまりだす
【金利状況】高金利継続→徐々に利下げ
中央銀行は好景気の中で高金利を維持。景気の減速をうけて政策金利を徐々に下げ始める。景気後退を見越して株が経済指標の悪化より早くに下落。全体としては景気はまだ好況な方。
【注目セクター】食品、飲料、日用品などの消費安定株、公共株、医療などの景気に業績が左右されにくい、配当がある(配当があることで値下がりのリスクを小さくできる)ディフェンシブ銘柄
【景気】不況。経済指標の悪化が報告されはじめる。
【ストーリー】ものが売れない
→在庫があまる
→生産を抑える
→人があまる
→解雇、雇用の減少
→給料が減る
→さらに人がものを買わない
→物価が下がる
【金利状況】金利引き下げ
景気を後押しするために支援策が行われる。中央銀行による政策金利の引き下げ、緩和政策が行われる。
【注目セクター】売られすぎ銘柄。バリュー銘柄。業績が景気に左右されにくい電力、ガスなどの公益、内需関連。投資家の景気回復への期待から株高、いわゆる『不況下の株高』
景気サイクルと各セクターの特徴
工業株 設備投資から増産に時間がかかる。景気の良い時に追い風。
素材株 景気の良い時に素材の消費も増加するので好景気に良い。逆に不景気で売れない。
消費循環株 自動車、家具などの耐久財。好況で買い替えが増える。
エネルギー株 好景気時に消費が増える銘柄。インフレの恩恵を受ける。
公共株 ガス、電気など。需要の変動が少なく景気変動に強い。
消費安定株 生活必需品。需要の変動が少なく景気変動に強い。
ヘルスケア株 需要の変動が少なく、景気変動に強い。
通信株 収入は安定的。不景気にも比較的強い。
金融株 短期金利が低く、長期金利が高い条件で収益が伸びる。通常は安定収入。
ハイテク株 常に製品価格が下がっていきやすい業界。デフレに強い。
まとめ:サイクルを知ることで今の状況を把握しよう
ということでサイクルの大まかな内容をまとめてみました。
サイクルを知れば今の投資環境は厳しいのか、いい環境なのか一歩ひいて観察することができると思います。
特に景気サイクルの最終局面の下げでは、サイクルの中で一番大きく下落になることも多いそうです。
大きい失敗をさけるためにも現状の把握が大切かと思います。